被写界深度とは
ある場所でピントを合わせた場合、その前後のはっきりと像が見える範囲の事です。
被写界深度はピントが合っている場所の前後に広がりますが、その広がりは撮影者から見て手前側よりも奥側のほうが広くなります。
例えば右の写真の猫、顔付近はピントが合ってますが、その前後はボケています。 イメージセンサの大きいデジタル一眼レフならば、背景のボケた写真も比較的簡単に撮影可能です。
被写界深度には焦点距離、ピント距離、絞り、イメージセンサの大きさが関係します。
被写界深度の浅い、深い
ピントが合っている範囲が狭いことを被写界深度が浅いといい、 逆にピントが合ってる範囲が広いことを被写界深度が深いと言います。
| パラメータ\被写界深度 | 浅い | 深い |
|---|---|---|
| 絞り | 開放 | 絞る |
| 焦点距離 | 望遠 | 広角 |
| 被写体までの距離 | 近い | 遠い |
| イメージセンサ | 大きい | 小さい |
無限遠(ピントが無限マーク)の場合は被写界深度は変化しません。
被写界深度の計算
被写界深度は焦点距離と設定したF値、ピント位置から算出する事が可能です。
| 被写界深度= | d × F × a2 |
| f2 ± d × F × a |
ピントの合う範囲=(a-前方深度)~(a+後方深度)
ここで、
f:レンズの焦点距離(mm)
F:レンズの絞り値(F値)
a:ピント位置(mm)
d:最小散乱円(許容散乱円)の直径
+:前方深度(mm)
-:後方深度(mm)
最小散乱円は(たぶん)フィルム上で許容されるズレの大きさのことで、一眼レフレフならば0.019 mm
まぁこんな難しい式引っ張り出して計算する事もないでしょう、感覚的に近くて焦点距離が長くてF値が明るいほどボケると覚えておけばOKです。
被写界深度の深度は前1:後ろ2くらいだったと思います。
被写界深度の実験
では焦点距離と絞り値でどれくらい変化するのでしょうか。
実際に試してみました。

Nikon D50+TAMRON 28-75mm F2.8をミニ三脚に取り付けメジャーの目盛りで測定
以下の写真は20cmのところにピントを合わせてあります。
28mmの場合

右がF2.8で左がF16.0
28mm程度だとあまり差が感じられませんが・・・
75mmの場合

右がF2.8で左がF16.0
75mmだとかなりの差を感じます。
マクロレンズでの被写界深度
マクロレンズで接写すると被写界深度は極めて浅くなります。
等倍撮影付近になると被写界深度は1mmになり紙のような薄さです。

Nikon D50 + TAMRON 90mm Macro(90mm F5.6)
超望遠レンズでの被写界深度
超望遠レンズも被写界深度が浅くなりがちです。
とは言っても開放F値が明るいレンズは高くて買えないので安価なものですが・・・

Nikon D50 + SIGMA 170-500mm(500mm F8)